脳梗塞①アテローム血栓性脳梗塞
少し間が空きましたが今回は脳梗塞について。意外と仕事と並行してブログ書くのって大変なので小分けで書かせてください。
一口に脳梗塞といっても血管が詰まる原因によっていくつか種類があるんです。また、その原因によってその後の治療方針やリスクも変化していきますので結構複雑なんですね。
なるべく分かりやすいように説明できたらと思います。
血栓と塞栓
まず脳梗塞の話をする前に血栓と塞栓の違いについて知っておいた方が良いと思います。
血栓
血栓とはなんらかの原因によって血が固まって血管内にかさぶたができてしまったもの、と考えていいと思います。
そこで話題に上がるのがコレステロール。コレステロールは血管の内側の壁に取り込まれて厚くなることによって動脈硬化を引き起こします。動脈硬化にもいくつか種類があるのですがコレステロールが原因の場合、厚くなるところがおかゆみたいにちょっとドロッとした感じに厚くなっていきます。厚くなると血管が狭くなるので血液の流れが悪くなって血が固まりやすくなってしまいます。
このようにして血が固まってかさぶたのようになったものが「血栓」である、と理解してください。
塞栓
次は塞栓について。これはもう簡単です。
塞栓=血栓。ん?
はい、そうです。塞栓は血栓、つまり血管内にできたかさぶたが剥がれて血流に乗ってしまったものをいいます。以上。いーじー
さて、脳梗塞のタイプは大きく分けてアテローム血栓性脳梗塞、心原性脳梗塞、ラクナ梗塞の3つ。
アテローム血栓性脳梗塞
いや、アテロームってなんなの、です。専門的になるほどよくわからん名前出てきて混乱しますよね。アテロームとは先ほど説明したコレステロール(厳密にはもっといろんなものが含まれています)が血管の内側に溜まっておかゆ状にちょっとドロドロに厚くなったもののことです。
ここでまた専門用語が出てきてしまうんですが、なんかこういろんなものが溜まって隆起したものをプラークと呼ぶんですね。歯垢とかもプラークって言いますよね。
ええと、また厄介なことにこのアテロームのせいで起こる脳梗塞はアテロームがどのように血流を途絶えさせるかによって血栓性、塞栓性、血行力学性の3つに分けられます。
血栓性
血栓性はアテロームのせいで血管が細くなり血が流れにくくなってかさぶたができてしまい血が流れなくなってしまったもの。
塞栓性
塞栓性はそのかさぶたが剥がれて流れてしまい、もう少し先の細い血管のところで詰まってしまったもの。です。血栓と塞栓のところで話した通りですね。
血行力学性
もう一つは血行力学性。これは大きな動脈でアテロームが溜まって血管が極度に細くなってしまい、さらに血圧の低下が重なることによって血の勢いがなくなり、もっともっと奥の方の血管まで血が届かなくなってしまうことを言います。
なんとなくわかりましたか?笑
アテローム血栓性脳梗塞になってしまう原因としては脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病だったりタバコなんかも原因の一つだとされています。日々の積み重ねがいつの間にか人生を大きく変えてしまいます。一度普段の生活を見直してみたいですね。。。
コレステロールについて
ちなみにコレステロールには血管内にコレステロールを溜め込んでしまうLDLコレステロール(悪玉コレステロール)と、コレステロールを剥ぎ取るHDLコレステロール(善玉コレステロール)があります。つまりLDLが高い場合とHDLが低い場合で血管内にコレステロールが溜まりやすいとされています。健康診断のコレステロールの欄を見たらどうなのかすぐにわかります。
まとめ
・脳梗塞にはアテローム血栓性脳梗塞、心原性脳梗塞、ラクナ梗塞の3つがある。
・血栓はかさぶたみたいなもので、塞栓はその血栓が剥がれて血流に乗ってしまったもの。
・アテローム血栓性脳梗塞には血栓性、塞栓性、血行力学性がある。
・生活習慣が大事大事大事。
・コレステロールにはLDL(悪玉)とHDL(善玉)がある。
・一日一善