ほむんくるす

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〜脳の中のコビトを元気に〜

脳出血

お世話様です。昨日の台風すごかったですね。自分も片道1時間30分かけて職場に通ってる訳で今朝は運休に次ぐ運休で大変なことになりました。でも今日転院する患者さんにあいさつが出来て良かったです。もっと良くなって顔出しに来るからね、って言ってくれて本当に嬉しくなります。これね本当に力になります。ありがとうございます。

 

さて今回は脳出血のお話に移りたいと思います。

 

みなさん、脳出血と聞いてどんなものだと想像しますか?。。。はいはいはい、脳内の血管が切れちゃって血が出ちゃう。そういうことですね。

 

ひとえに脳出血といってもどこの血管が破けるかで症状などが変わってきます。被殻(ひかく)出血、視床(ししょう)出血、小脳出血、橋(きょう)出血、etc、、この被殻とか視床とかは脳の奥の方にある部位の名称なので一般の方はまず知らないと思います。そのうち簡単に解剖学的なお話もできたらと思います。

 

脳出血の原因で最も多いのが高血圧です。約8割とされてます。小さい血管ほど高血圧の影響を受けるので脳の奥の方の細くなった血管が破けやすくなり、先ほどの被殻とかそういう脳の深部の部分がやられる訳です。

他の原因としては脳腫瘍からの出血や血管奇形などが挙げられます。まあでも8割が高血圧が原因ですからまずは高血圧を予防しましょうってのがある意味正解ですよね。減塩してますか?

 

先ほども言いましたが出血部位や出血量によって症状はかわりますが、典型的には突然の頭痛や嘔吐、手足の麻痺や言語障害、場合によっては意識障害が起こる場合もあります。運ばれてきて最初にリハビリする時に頭が痛いと訴える患者さんがほとんどだなという印象があります。

脳出血後6時間は出血が拡大する危険性が高く、しっかりとした血圧管理を指示されます。具体的に収縮時血圧は140mmhgまでとか。ちなみに流れ出た血を外科的な手術で除去するかどうかも部位によって変わります。被殻出血を例に例えると、30ml以下の出血では手術をせずに自然と血が除去されるのを待ったりとか。逆に出血が30ml以上で高度な圧迫所見があれば手術するとか。

何でもかんでも手術はできないです。脳なので、、、

 

ちょっと今回はこの程度のミニ講座にさせてもらって、次回は少し部位別に特徴的な症状とかをお伝えできればと思います。

 

今回一番覚えてもらいたかったのは高血圧は危険。です

それでは。